そんな中で、雑穀との出会いがあったのです。
自然食品店に行くと並んでいる雑穀は最初全く目に入りませんでしたが、ある時お店の人からこれは日本伝統の穀物の仲間だということを教わりました。
おそるおそる買って帰って二人で炊いてみて、そのおいしさに驚きました。
かわいらしくて多様な色や形の個性にもびっくりしました。
それとともに、まずい貧しいと誤解されているのに実はこんなにおいしい雑穀のことを調べていけば、何か歴史のひずみを解消する力、未来を取り戻す力が生まれるのではないかと、二人で、その可能性に胸をふくらませました。
ゆみこは、食の方でデザイナーの本領を発揮しだし、雑穀を炊いてはハンバーグやドーナッツなど、現代っ子もうなるおいしい雑穀料理を次々と創作
この春には、「おいしいつぶつぶ」をコンセプトにした雑穀ソースがおいしいパスタレストランが、古巣の江戸川橋に開店することになっています。
■つづく■
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