そして暮らしの探検が始まったのです。
平和な世界を作るにはどうしたらいいか!自分たちに何ができるのか!お金に縛られすぎる生活からどうやって脱出するか!様々な問いの答えを見つけるために二人で様々なチャレンジを続ける中から、
問題解決のために欠かせない三つの大きなポイントが見えてきました。
一番目にこれだと思ったのが、操体法を核として自分の体の自然治癒力を自分で引き出すシンプルで効果的な方法を教える快医学です。
二人で講座に通ううちに、人の体の治る力やしくみについて理解が深まり、医者も薬も必要ないどころか有害な場合も多いということを確信できるようになりました。
病気への不安も消えていきました。
二番目にこれだと思ったのが、食べ物を自給することが欠かせないということでした。
その頃小田原にあった生き物共存実験場に毎週通い、農作業のいろはから教えてもらいました。
混植の無農薬無肥料栽培、ミカンの木のある畑からみかんを、外側の皮ごと食べ
そして三番目にピンと来たのが、体の元気の源である食べ物のことをもっと知る必要があるということでした。玄米菜食の教本や教室で学びはじめ、食材の全取っ替えという革命が起きました。
この三つの技を体得すれば、資本主義経済の呪縛や、近代化の波にのまれている暮らしから自由になれる!と確信した私たちにとって、毎日の暮らしの何もかもが新鮮でキラキラして、自分自身の体も心も躍動しているのがわかりました。
自宅での二人で誕生を待つ自然出産、冷蔵庫なしの暮らし、テレビのない暮らし、医者に行かない暮らし、薬に依存しない暮らし、などなど、次々とチャレンジしていきました。
化繊の洋服は着なくなり、スーパーもコンビニも縁のない私たち、トイレットペーパーくらいしか買いに行かない私たち、都会にいる必然性がまったっくなくなって心も暮らしも自立しているという事実に小躍りしました。
■つづく■
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