2011年9月25日日曜日

【つぶつぶヒストリー11・つぶつぶカップシリーズ誕生】


地域のおじいちゃんやおばあちゃんの手で自給用に作られ、地方の市などで細々と売られていた雑穀が注目されだしたのは20数年ほど前、

一時的に雑穀がアトピーの治療食として推奨されたのがきっかけです。

その結果、急騰する需要に生産が追いつかず、飼料用に輸入されていた、農薬や燻蒸薬品の残留しているかもしれない雑穀が、国産無農薬と表示されて出回る等の事態が起こりました。

今でも、雑穀の流通量は国内生産量の10倍にも達しています。

輸入雑穀の中には安全面の心配がありますが、それ以上に問題なのは食味です。日本の雑穀は元々おいしい品種がていねいに栽培され種が継がれてきていますが、飼料用に栽培されてきた雑穀は食味などお構いなしです。


肥料を多投すれば雑穀は苦くなりますし、保存状態が悪ければ、臭いがついたり味が劣化したりします。

こういう雑穀にあたってしまった人は雑穀そのものがおいしくないと思ってしまいます。国産の無農薬のおいしい雑穀の生産を増やしていかないと、大変なことになる、何とかしなければと、いるふぁ内で討議を重ねて誕生したのがつぶつぶトラストというシステムです。


幸い、無農薬・無化学肥料で雑穀の栽培に取り組む会員生産者のネットワークつぶつぶ栽培者net.も育ってきていました。いるふぁで全量買い取るという約束で育ち合ってきた頼もしい会員たちです。


年が明けたら、種を蒔く前に予約してお金を払い、畑に思いをはせながら秋の稔りを待ち、収穫調製を経て食べられるようになった雑穀を、翌年1月から1年間定期的に届けてもらう、というシステムです。


雑穀を定期的に食べて、畑と体を応援しよう!と呼びかけての募集に百数十人が応えてくれました。そして、年々生産量と参加者が増えていっています。

  ■つづく■

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