2011年9月23日金曜日

【つぶつぶヒストリー9・「いるふぁ」の呼びかけ】

そして、同じ年に私たちは、「ピースフードアクションnet.いるふぁ」の設立を呼びかけることにしました。

「伝えたい!命を輝かせるおいしさ」をテーマに、こんなにおいしい生活があることを一人でも多くの人に知らせたいという思いから呼びかけをはじめました。

同時に、「雑穀の種を蒔こう!」と呼びかける「ライフシードキャンペーン」をスタートしました。

やっと雑穀の種を入手することができたので、自分たちがチャレンジするのに道連れが欲しかったのですね。

運良く読売新聞が1/2面サイズにに大きくキャンペーンを取り上げてくれたおかげで、その年、200人以上の人々が、雑穀栽培にチャレンジするという絶好調の展開になりました。

勢いに乗り、また責任の重さも感じての雑穀栽培がここから始まったのです。

「いるふぁ」の目的は、「食」と「暮らし」をメインテーマに、価値観と日々の暮らしのあり方を見つめ直し、一つひとつ転換していくことで、持続可能な明るい未来を切り開いて行こうとしている仲間たちをつなぎ、心と技を伝え合い、学び合い、育ち合うための場づくりを目指す心のネットワークです。

International Life & Food Association」の頭文字をつなげたILFAが国際名です。


少しづつ少しづつ開いてきた畑は、今では4反ほどに広がりました。


当初は家族総で田んぼも作りましたが、近くに住む井上正明さんという40年以上無農薬の米作りを続けてきた真っ正直な方との出会いがあり、米は任せて自分は雑穀に集中しようと決めました。

家の東側の広い土地を七色の雑穀畑にするという、大変だけどやりがいのある夢が着々と具体化して「つぶつぶファーム」と呼ぶにふさわしい農場に囲まれた家へと「いのちのアトリエ」は成長しました。

雑穀の稔る姿を見たことのない人のために、雑穀畑を散策した気分になれる映像をたくさん撮りました。

そして、雑穀栽培の難関である殻取り調整技術を伝達するのに、私が直接教えられたらと考えて、「郷田和夫の雑穀調整技法」というDVDに合わせてまとめました。

雑穀の稔る姿にふれ、調整のプロセスにふれることは、今食べている雑穀がどんな過程を経てできているかを知るよい機会ですし、とっても大切なことです。


  ■つづく■

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