前回の続きです。
シンポジウムで江戸東京野菜ネットをやっている方の話がありました。過去の野菜ではなく今でも栽培されているものや復活しているものもあり、興味津々聞き入っていました。小松菜は江戸川区小松川の伝統野菜、練馬大根はあまりにも有名です。ほかにもあって当たり前なのですが、なんとなく東京には伝統的なものはないのでは、という先入観で見ていたのでしょう。ところが、品川カブ、亀戸大根、滝野川ゴボウ、滝野川ニンジン、墨田区寺島ナス、千住ネギ、谷中生姜、あるものですね。そのなかに、早稲田ミョウガというのがありました。神田川沿いで早稲田鶴巻町周辺が産地だったそうです。私が育ったところがその近所でしたから大変びっくりしました。全くその存在を知らずに育ちましたので、そんなのがあったんだ〜。
話によると、田山花袋の作品(明治14年)では早稲田あたりはまだ田んぼがあり、ミョウガもあったようですが、夏目漱石が夏目坂に引っ越してきた時には(明治40年頃)にはもう早稲田には田んぼがなく、ミョウガの産地ではなくなっていたわけです。そのミョウガを探そうと、今早稲田大学の学生数名と探索プロジェクトを始めようとしているところだそうです。つぶつぶカフェ、ボナ!つぶつぶがある地域なのでできることを応援できたらいいなと、思っているところです。
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